プロ写真家に愛されていたポジフィルムのコダクローム。
発売元のコダックが製造中止を発表しました。
白黒関連ではかなりの商品が淘汰されていましたがカラーポジにまで及んできました。
コダックによるとコダクロームの需要はフィルム全体の1%にしか過ぎなかったと。
確かに企業経営には必要ないものでしょう。
「1839年にゲダールが写真の元となるものを発明する。
それから170年の間写真は、シャッターを押した瞬間そこにそれが存在したという証であった。
ゆえに「真を写す」写真なのである。
しかし、現代のデジタル写真は改ざん可能な電子情報に過ぎない。
これを写真と呼ぶことができるのであろうか?
写真は絵画にとうてい及ばない、たった170年の短き命を終えるのである。」
先日の写真展で私が書いたキャプションの一説です。
ただ、これだけでは自分自身をも否定しているので下記文章を続けています。
「しかし、私が考える写真はずっと先に位置する。
なぜなら、写真とは私が見た世界を人に見せるための手段に過ぎないからだ。」
写真作家としての私は生き続けるけれど。
銀塩写真。
本当に170年で消えゆく運命なのか・・・。