天皇陛下がご譲位の意向を示された。
82歳という、ご高齢で年間270と言われる公務。
被災地を巡り被災者を勇気づけるお姿。
東南アジア諸国への歴訪。
激務と言っていいだろう。
宮内庁からは「報道の事実は無い」と否定してはいるが、陛下のお身体を考えるとこの問題は早期に実現させた方がいいと思う。
ところで、天皇陛下の主な仕事を知らない人が多い。
学校で教えられないから当然とも言える。
祭祀。
日々、国民の幸せを神に祈る事。
どこの誰とも知らない私たちの幸せを祈って下さる人がいらっしゃる幸せ。
私は子供たちが小学校高学年の時に教えた。
子供達は涙を流した。
まっすぐな子供の心で有り難さを感じたのだろう。
その子供達が中学に入った時、皇太子殿下が地元へお越しになった。
丁度、昼の時間にお車で通られることが解った。
子供達と、お出迎えに行くことにした。
厳重な警備とお出迎えの注意を警察官より受けた。
テレビで拝見するあのお顔。
清々しい笑顔であらされた。
厳重な警備を面白おかしく話す人たち。
私は子供に「あそこまでしてでも、お守りしなくてはいけない方なんだよ。」と話した。
残念だったのは子供の一人は部活でお目に掛かれなかったこと。
顧問の先生にお昼の時間(しかも歩いて3分の距離)だからとお願いしたが。
「わざわざ高知からナンバー1の学校が来てくれるのに、そんな事できん。」
では、一緒にその学校の生徒もお出迎えに行っては?と話したが。
「別に天皇制なんて、何とも思ってません。」
と言われた事。
ちなみにお昼は、普通に昼食休憩をしていたらしい。
日本のオリジナルのカレンダー、皇紀で言うと今年は2676年。(零戦ことゼロ式戦闘機は2600年製から)
日本は世界最古の国。
世界中が権力を持つ王により統治され、領土、資源を争い滅ぼし、滅ぼされしていく中、日本は権力は武士、天皇は権威だけを持つという知恵を出し、国を存続させてきた。
何より天皇は天照大神の子孫で国民は大見宝、大きな家族という考えであった。
今、親が子を、子を親が殺め、なんの為に仕事をするのか、何の為に勉強するのか、生きる目的を人が持てない時代。
私たち日本人の文化や歴史感が希薄となった、あるいはさせられた事と因果はあると思う。
苔のむすまで。(上勝町 山犬嶽)