連日報道されているバスケ部員自殺問題。
大きく取り上げられている顧問の体罰。
残念でならない。
未来を担う魂は既に失われてしまった。
本来学校スポーツというのは教育の一環である。
ところが多くが勝つ事を目的としてしまっている。
それが先生の出世に影響するとも聞く。
勝つ事は結果であって目的ではない。
1位を目指すのは悪いことでは無い。
1番高い所からしか見えない景色があるから。
日本で一番高い山を富士山と知っていても二番は誰も知らない。
それほど差があると言うことだ。
しかし、勝負という言葉のとおり勝つ者がおれば、必ず負ける者がいる。
当然である。
結果が全てと言われるプロでさえ勝てばいいというプレーはしない。
きたない勝ち方は誰からも尊敬されず、スポンサーさえもイメージダウンから離れてしまう。
体罰では無くとも言葉の暴力とも取れる指導をする教師が多いのも問題である。
大声で怒鳴る先生の顔色を覗いながらプレーする子供たち。
「何度言ったら解るんだ!」
そんなに簡単にできるなら皆プロになります。
そもそも出来ないのは指導が悪いからなんです。
「おまえのせいで負けた!」
誰のために勝たなければならないの?
「やる気のない奴は辞めろ!」
やる気を起こさせるのも指導者の役目です。
「徹底的に追い込まないと精神力は強くならない!」
精神力は放っておいても実戦から培われます。
脳科学的にも褒める方が効果が上がる事は実証されている。
内容は
こちら。
過度のプレッシャーは脳組織を壊してしまい、逆に褒められると脳神経が強化されモチベーションも上がるのだ。
教育現場においては部活は本来、先生の仕事外。
ゆえに、専門的スポーツ指導というものを習っていない素人がやっているといっても過言では無い。
文科省でも教育委員会でも学校現場でも構わない。
今回の事を無駄にするのでは無く改めて部活の指導法について再考してもらいたい。
先生も保護者もスポーツをとおし子供の成長を願っているのは同じ。
ならば指導法を学習し効率的・効果的にするべきだ。
でなければ先生の労力も、子供の努力も、保護者の願いも全てが無駄で不幸である。