今日の日曜美術館。
明治に西洋美術とは異なる日本美術の真髄を求め続けた 岡倉天心 の話だった。
西洋美術の写実とは一線を画す日本画。
「芸術とは自然そのものの提示ではなく自然をとおしての暗示。」
この言葉は今の私にはすっと腑に落ちた。
弟子であった横山大観 、菱田春草らも天心の言葉を真摯に受け止め、目指すところへと精進したという。
しかし、いつの時代も出る杭は打たれる。
先進的な画風は批判の嵐。
貧しい生活を過ごす時期もあったようだ。
改めて思ったのは志すということ。
口当たりの良い、自分に都合の良い情報に流される事なく自分を律することが出来るか。
芸術家には不可欠な資質なのかもしれない。