その時、自衛隊員は・・・。
北朝鮮による日本人拉致が問題化した1970年代。
当時の海上警備をする海上保安庁の船では工作船を追いかける能力がなかった。
代わりに出てきたのが海上自衛隊の艦船。
工作船とみられる不審船を発見した自衛隊はすぐさま追跡を開始した。
しばらくの後、工作船はエンジンの不調により停止する。
追いついた自衛隊艦長は工作船への乗船を隊員に命令する。
隊員の普段の仕事は信号員、彼はこう訪ねた。
「信号員の私が行って何ができるのでしょうか?」
この様な事態を想定した訓練などしておらず工作員相手に殺されに行くようなものと船長すら思ったと言う。
100%殺されに。
しかし、その船には拉致された日本人が乗っているかもしれない。
であるならば私たちが行かずして誰が行くのか?
船長の言葉に隊員は「解りました」。
しかし、工作船が突然動きだし逃げられてしまった・・・。
そして今も拉致された多くの人がいまだ帰国できない。
憲法9条は世界に誇れるものである。
しかし、時には相手国にとって有利に利用される節穴も存在する。
ロシアのクリミア侵攻、中国の南沙諸島の埋め立て。
北朝鮮のミサイルは目の前の危機である。
いままでが平和であったからこれからも平和であるとは言えない。
現政権は憲法改正のハードルの高さから解釈による安保体制を変えようとしている。
仕方の無いことであろう。
問題は危機を目の前にしながらもまるで子供の様に理想を語る一部政治家や野党。
すばらしい日本という国は私たち現役世代だけのものではない。
次代へ残さなければならないと共に、残すために戦った先人たちのものでもある。
理想や憲法で国家は守れないことを歴史が証明している。
憲法9条改正はすべき。
「侵略戦争はしない。しかし、自衛の為の戦争はする。」と。
それでもなお、憲法9条死守とする人達に言いたい。
拉致被害者家族の前でもそれを言えますか?